Introduction

火はその力によって清められるということや、神霊の送迎の意味を担っていると言われます。そのため、日本の祭りではよく火を焚いたり、数多くの松明を使って送迎する神事があります。ほかにも村の行事や修験道の祭りなどでも火を用いて行事が行われます。例えば、小正月の左義長や盆盆の送り火行事など数多く行なわれ、有名な祭りが多くあります。大松明で神輿を迎え清める熊野那智大社の火祭や京都市の鞍馬寺山門内に鎮座する由岐神社の「鞍馬の火祭」、盆の送り火の京都大文字五山送り火など,さまざまな火祭があります。また、火ということでは、無数の提灯やロウソク、灯籠など夜の絶景とも言える場面に出会えるのも日本の文化に触れる機会となるでしょう。